カナダグースをはじめ、冬用コートは使わない間もクローゼットをかなり占領しがちですよね。かさばるコートの保管に困っている人も多いのではないでしょうか。

カナダグースやモンクレールなどの高級ダウンの場合、クリーニング料金の相場は15,000円ほどかかるのが普通です。しかも高級ダウンは乾燥などの取り扱いが難しいこともあって、そもそも引き受けてくれないお店も多いということをご存知でしょうか。

また、一般的なクリーニング店はドライクリーニングを採用しています。実はカナダグースのような高級ダウンは水洗いするほうが長持ちします。そもそも洗うのも難しくかなり手間がかかるので、受付自体を断られたり高額になったりしがちです。

じゃあどこで高級ダウンをクリーニングしたらいいのでしょうか。オススメは「宅配クリーニングサービス」です。

など、洗い方や保管に至るまでいいところがたくさん。

例えば「リナビス」の場合、初回5点セットで5,900円と設定されており、1点あたりの料金がかなり安く抑えられます。保管サービスやシミ抜きも無料でお願いできるので、カナダグースもかなりお得にクリーニングできます。

一方で、宅配サービスのデメリットとしては、セット価格だと1点だけ頼む場合には割高になってしまうことです。このあたりの設定はサービスによっても異なるので、用途に合わせて上手にサービスを選びたいですよね。

ここでは、実際にクリーニングサービスを使ってみて感じた良い点と不満点を紹介・解説します。大切なカナダグースを長くきれいに着続けるために、正しいお手入れ方法とクリーニング店選びをしましょう。高級ダウンの取り扱い実績があり、かつ全国展開していてどこでも利用できる、安心してカナダグースをお任せできるお店を中心にまとめます。

【カナダグース】クリーニング店選びでチェックしておきたいこと

カナダグースを来年も新品のように利用するために必要なポイントは３つです。

羽毛を良質に保つために「ドライクリーニングより水洗いを選ぶこと」、安心して預けるために「高級ダウンの取り扱い実績が多いお店を選ぶこと」、より良い状態で次の冬を迎えるために「保管サービスをうまく利用すること」です。それぞれ詳しく解説します。

水洗いでふかふかに

ダウンの中綿にはワンシーズンを通して汚れが蓄積していきます。中綿は汗を吸収する一方で、発散しにくい構造になっており、汗の成分である塩や尿素などが中綿の中に残ってしまうのです。こうして残った汚れのせいで、中綿のふかふか感が失われたり、臭いがこもったりしてしまいます。

ダウンには水洗いNGの表記のもの多いので、水洗いするのが良いといわれて意外だなと思うかたも多いのではないでしょうか。実は蓄積した汗の成分をしっかりと洗いだすには、水洗いがベストなのです。水洗いをすることで、中綿の汚れを絞り出してほぐすことができ、臭いを取り除いてふかふかな状態を取り戻すことができます。ダウンの中綿は基本的に水鳥の羽なので、水で洗ったからといって痛むことはありません。しっかり水洗いすることがダウンをキレイに長持ちさせるコツなのです。

自宅での洗濯は難しい

水洗いできるなら自宅の洗濯機で洗えばいいのではと思うかたもいるかもしれません。自宅での洗濯はオススメできません。ダウンの中綿以外の部分が水洗いNGの生地である場合もありますし、何よりも中綿を「乾燥」させる工程が非常に難しく、素人では失敗してしまう可能性が高いためです。

プロのクリーニング店でも職人が1点1点手作業で洗います。ダウンは乾燥機を使えないので自然乾燥をするしかないのですが、そのまま干しておくだけでは中綿に偏りが生まれ、ふかふか感を取り戻すことができません。ゆっくりと時間をかけて手でほぐしながら丁寧に乾燥させる必要があります。この具合がとても難しいため、カナダグースの公式サイトでも専門のクリーニング店でのお手入れを推奨しています。

実績があるプロはクオリティが高い

クリーニング店を選ぶときに重視したいのが、カナダグースなどの高級ダウンの取り扱い実績があることです。ダウンは通常ドライクリーニングだったり乾燥機にかけられたりしてしまうため、高級ダウンの扱いに慣れていないと、生地が傷んだりドライクリーニング特有の臭いが残ったりしてしまいます。一度失敗すると取り返しがきかないので、クリーニング店選びは慎重にしたいですよね。大切なダウンを任せるには実績あるプロの方が安心です。

保管サービスをうまく使う

ダウンは次のシーズンまで半年以上使わない期間がありますよね。実はこの期間の保管の仕方によっても、ダウンの持ちが変わってきます。最近では来年のシーズンまで保管してくれるオプションがあるクリーニングサービスが増えてきました。温度や湿度管理の必要なダウンのアフターケアですが、プロのクリーニング店に任せられるなら安心です。かさばるクローゼットもスッキリさせることができます。

例えばオススメなのは宅配クリーニングサービスの「リナビス」。リナビスでは最長9ヶ月の保管サービスを無料でつけることができます。宅配でクリーニングをお願いし、シーズンになったら宅配で届けてもらえるので、忙しいかたでも手間なく保管サービスを利用できます。

高級ダウンのクリーニングは「宅配サービス」がオススメ

3つのポイントも大切ですが、高級ダウンを頼むときに気になるのは値段ではないでしょうか。1枚頼むだけで1万円以上するなんてこともざらにあります。なんとか価格を押さえながら良質な状態を保ちたいというかたにオススメなのが「宅配クリーニング」です。私も実際使ってみましたが、安価ながらも他のクリーニング店に劣らないサービスを受けられました。店舗に行く手間がないのも、忙しい私にとってかなりポイント高いです。

ただ、大切なカナダグースを宅配で頼むことに抵抗があるかたもいるかもしれません。実はカナダグースなどの高級ダウンの取り扱い実績が多く、口コミもよい宅配サービスもあるのです。ここでは実績があるサービスを厳選してご紹介します。

実績多數・安心して預けられる「リナビス」

宅配クリーニングでオススメなのは「リナビス」です。リナビスの特徴は何と言ってもセット価格が設定されていることです。初回5点で8,550円（税抜）なので、例えば高級ダウン5枚を頼んでもこの価格なのです。さらに保管サービスや染み抜きも料金内で対応してくれるので、かなり破格ですよね。実際にカナダグースやモンクレールなどの高級ダウンの取り扱い実績も多く、私も実際にパタゴニアのダウンをお願いしてみましたが、ふっくらした仕上がりで変な臭いもなく、満足度高い仕上がりでしたよ。

※参考「【体験談】宅配クリーニング「リナビス」にダウンを頼んでみた！」

水洗いやリペアにこだわるなら「キレイナ」

リナビスと比べると割高ですが、「キレイナ」は何と言っても水洗い対応をしてくれることが魅力。高級ダウンの水洗いは長持ちさせるポイントですが、乾燥が難しいなど断られるケースも多く、貴重なサービスといえます。またリペア対応もメニュー豊富で、他店で修復できなかったものも対応してもらえる場合もあります。

公式ショップ推奨店「カラキア」

カナダグース公式が推奨しているクリーニング店が「カラキア」です。公式のお墨付きということもあって、仕上がりへの信頼度は高いですよね。カラキアは、水曜日のダウンタウンなどメディアでもたびたび紹介されている有名なクリーニング店です。

カナダグース公式サイトより

カナダグースも状況に応じて水洗いしてくれるので、ふかふかに仕上がります。

こんなところにも注意！ファーの扱いについて

宅配クリーニングにも注意すべきポイントがあります。例えば、ファーの取り扱いです。サービスによっては、ファーは別のものとしてカウントされる場合もあります。例えばリナビスなら、リアルファーは1点とカウントされ、フェイクファーはカウントされません。

2点カウントになっても、実は安かったりします。カナダグースのリアルファー付きダウンをクリーニングに出す場合、リナビスなら実質2,500円ほどで頼むことができます。推奨店だと5,500円かかるので、おおよそ半額で頼めることになりますね。

また、サービスによっては追加工期がかかる場合もあります。概ね1週間ほどで手元に戻ってくるようなので、急ぎの場合は注意が必要です。

このように宅配クリーニングにもいくつか注意点があります。まとめて頼むことができるのであれば、非常に安価でクオリティも担保されている宅配クリーニングは、カナダグースのお手入れをお任せするのにおすすめといえますね！初めて利用するかた向けには、お試し価格を設定しているサービスも多いので、ぜひ比較して使ってみてください。

白くなった原因は「擦れ」と「紫外線焼け」

ダウンの表面が白くなってしまったというかたもいるのではないでしょうか。その原因は「擦れ」と「紫外線焼け」にあります。綿素材の場合、どうしても長年利用していると着用中の摩擦によって生地の繊維が毛羽立ち、そこから繊維内部の白色が露出してしまうことがあります。

この白くなってしまった部分は、カナダグースの実績があるお店でも修理が難しい場合が多いです。ただし色や素材によっては対応してくれるお店もあるため、相談してみるのがよいでしょう。まずは日常の中で白化させないケアをしてあげることが大切です。特に濡れた状態での摩擦は白化を加速させてしまうので、汗や雨などの水分はこまめに拭き取って乾かすようにしましょう。

来年も新品のように利用するためのお手入れ術

大切なカナダグースを長くきれいに着続けるためには、日頃のお手入れが最も重要です。特に次の3点に気をつけて保管・着用することで、来年以降も新品のような状態で着続けることができます。少しの気遣いでできることばかりなので、ぜひ実践してみてください。

カナダグースの羽毛は水分を吸収しやすいので、たたんだ状態でしまうと湿気がこもることで痛みやすくなります。必ず乾燥剤で湿気対策をした上でつるして保管しましょう。乾燥剤は「天然竹炭バッグ」など、消臭効果もあるものを選ぶのがオススメです。また干す時には、幅広のハンガーにゆったりとかけることで、型崩れを防ぐことができます。

ホコリや汗はダウンを痛める原因になりますので、シーズン中も毎日ケアしてあげると長持ちします。ホコリをとるには「GRAND IKEMOTO 静電除去服ブラシ」など、静電気除去機能もあるブラシを使うと次のホコリを防ぐことにもつながります。

まとめ

大切なカナダグースを来年もきれいに着続けるために、クリーニング店選びは慎重に行いたいものですね。選ぶ時には高級ダウンの取り扱い実績があるお店を利用するのが安心です。身近にお店がない場合には、宅配クリーニングサービスを利用してみましょう。リナビスやリネットでは高級ダウンの取り扱い実績もありますし、来年の冬まで温度や湿度を保って保管してくれるサービスも大変便利です。